神社に参拝
- お神酒の封を切り
- スルメを広げてお供えします自宅持ち帰り
- のし袋入りのお賽銭を上げます
参拝終了後
- 床の間に御神酒は一升瓶のまま紙を立てお供えします
- スルメは御盆に白紙を三角に折り飾ります
- 床の間には縁起のよい日の出とか高砂のかけ軸をかけます
- 花は勢いある若松などを生け、門出を祝し華やかに生けます
- 午前0時(朝でもOK)過ぎたら、起きている家族は、お神酒を戴き身を清めます
家と屋敷の準備
- 午前零時に八百万の神々様をお迎えします
- 屋敷の四隅に、お神酒と、お塩を、撒きます
- マンションは部屋の四隅に、お塩をティッシュウに包みます
- 前夜から縁側に幕を張り、けがれた人の出入りを禁じます
- 当日の来訪者に、御神酒とスルメを振る舞う準備をします
- お神酒を一升、床の間と同じ銘柄を、一升瓶に「御神酒」と貼紙をします
- 盆に紙をしき スルメをのせて出します
- 盆に湯のみをたくさん用意し、お神酒用と昆布茶用、さくら湯用
- お菓子とお饅頭とお茶などに、以上が昔からの当日の用意でした
お酒の意味
昔から酒は家々で造りました。酒を造る米は貴重なものです。米は天候次第です。酒は白い生酒で気温が高いと年越しは出来ません。しかし婚礼を控えた家は大量に酒が必要です。瓶(カメ)毎地中に埋め温度変化を防ぎますが、少しの水災害で全滅します。もし酒が不足したら、村中から非難と陰口を受け、当主の悩みは計り知れないことでしょう。親戚や友人は自分にも大切な貴重な酒を持参し、今の祝い酒となりました。
熨斗袋とは
あわびは昔からの最高の非常食でした。乾燥したアワビを「のし」て、細く外側から「ひも状」に切り揃え、昆布やワラで縛ったものを、「束ね熨斗」といいます。一説には100年たっても食べられる貴重な保存食といわれました。
乗り物の無い100年前まで、旅は歩きが基本です、旅人は栄養価のある、美味しいアワビをふところに、旅をしたことが想像できます。
時代が替わり米から貨幣経済になり、結婚式の祝い品はお金に替わり、のし袋と名前が変わりました。
スルメとはアワビの代用品と言われます。